大学中退のフリーターは詰みではない【就職活動の戦略】

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僕は一応2018年卒として四年制大学を卒業しましたが、なかには中退という選択を選ぶ人もいます。

経済的な理由や留年といった学力や意欲の問題など、人それぞれ要因があるので、中退という選択は後悔しないのであればその人の自由にするべきですよね。

ただし、中退してからフリーターになった人が、正社員になるべく就職活動をするのは難しいという現実があるのも知っておくべきです。

「なぜ中退したのか」

採用する企業はこの疑問を必ず抱きますし、大学を卒業しなかった(できなかった)要因が何かを知ってから、採用するか判断します。

ただ、決して”詰み”というわけでもなく、正しい戦略で就活に挑めばある程度は戦えるので、今回はその部分を詳しく解説します。

大学中退後、フリーターのまま生活を続けるのはキツい

フリーターのほとんどはアルバイトによって生計を立てていると思いますが、アルバイトは長期的に見ると全然お金を稼げません。

20代前半であれば、正社員の人の方が手取り額がアルバイトよりも低いケースもありえますが、30歳を超えると収入の差がグッと開きます。

さらに、アルバイトにはボーナスもなければ税金も自己負担ですし、福利厚生もほぼ受けられません。

アルバイト:月給20万円(税金自己負担・福利厚生皆無)
→年収240万

正社員:月給20万円(税金は会社と折半・家賃補助あり・ボーナス2ヶ月分)
→年収240万+ボーナス40万=280万円

例えば23歳の一般的な大卒正社員と、大学を中退したフリーターで比較してみると上記のイメージです。

アルバイトはボーナスがないので、月給の12倍が年収になりますが、そこから健康保険料や年金といった税金を納めるので、手取りがかなり減ります。

さらに家賃補助といった福利厚生もない場合がほとんどなので、実家暮らしでもない限りは貯金なんて到底できません。

一方で正社員の人はボーナスのおかげで年収がグッと増え、昇給もあるので年収は数万〜数十万円単位で上がっていきます。

フリーターでいる方が仕事の責任が少ない分楽かもしれませんが、お金で苦労する一生を過ごすことになります。本当に楽なのはどちらなのか、しっかり考えた方が良さそうですね。

フリーターから正社員採用を狙う現実的なルート

とはいえスキルなしのフリーターから正社員に採用されるのは楽ではありません。

でもいくつかルートはあるので、一つ一つ見ていきましょう。

営業職は未経験でも正社員として採用されやすい

会社の売り上げを上げる営業は、正社員として採用されやすい狙い目の職種です。

給料も比較的高めですし、歩合給も追加される会社もあるので、年収が一気に上がりやすいメリットがあります。

ただし仕事が激務だったり、売り上げノルマに追われるストレスだったり、向き不向きが出やすい職種ともいえます。

エンジニア(技術職)は需要も給料も高い

IT職は給料が高めでおすすめですが、人気が高いので新卒採用の方が有利です。

となると、SEなどの技術職での採用を狙うのが一般的なルートです。

今はエンジニア不足がかなり深刻ですし、これからもその動きは加速するので、スキルを身につけるのも一つの手ですね。

事務職は人気かつ求人数が少ない

事務職は特に難しいスキルが求められるわけでもなく、基本的な業務をこなせれば問題ないので、多くの求職者が狙う職種です。

年収は低い傾向にありますが、ストレスもそこまで高くないので定着しやすいのがメリット。

ただし事務作業は年々簡略化(AI・専用ソフト・外部委託など)されており、低コストで事務作業を終える仕組みがどんどん増えているので、求人数は減りながらも、求職者は依然として多いのが現状。

どうしても事務職がいい人は、派遣で仕事をしてみるといいと思います。なぜなら、その方が求人数が多くて見つかりやすく、月収も多くなりやすいから。

さらに、『派遣Style』というサイトを使うと自分のワークスタイルに合わせて事務職を探せます。正社員では難しいライフスタイルも、派遣で柔軟に働ければ実現できますからね!

サービス系はブラック傾向が強くて不人気

サービス系の正社員登用は、アルバイト先のお店から採用されるケースもあるので狙い目です。

ただし、休日は少なく給料も低い傾向にあり、いわゆるブラック企業が多い職種でもあります。

そのため不人気なのですが、求人数は多いので正社員も狙いやすいですね。

大学中退したフリーターはブラック企業に注意

ブラック企業には本当に気をつけてください。

特に大学を中退したフリーターだからと言って、ブラック企業にいいように使われていい理由にはなりませんし、もっといい会社を探すべきです。

なるべくブラック企業を避けるために、キャリアカウンセラーなどの専門家に相談して会社を選びましょう。一人で転職活動を続けると、会社のダメな部分を見抜けずに入社してしまいますからね…。

キャリアカウンセラーに相談すると定着率が高くなる

転職は自分一人で行うよりも、専門知識を持ったプロに相談する方が効率的です。

キャリアカウンセラーなどの転職エージェントに相談して、どういう職種が向いているのか、どうやったら希望の会社に入れるのかを教えてもらうことができます。

優良転職エージェントであれば、無料で親身に相談に乗ってくれます。転職をしないとしても、相談するだけでも非常に参考になるのでおすすめです。

20代の方向けのおすすめ転職エージェントをランキングでまとめました。下記記事を参照ください。

目指せ「脱フリーター」へ

以上が大学中退してフリーターになった人への就活戦略でした。

営業職か技術職に就くかが最も現実的なルートであり、年収を一気に上げることができる近道です。

ただし、どうしてもフリーターを続けたいのであれば、開業して個人事業主になったり、フリーランスになったりするルートもあります。

もちろん自営業はスキルと自己管理能力が必須ですし、税金や法律知識をしっかり把握しておかないと思わぬ事態に陥ります。

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