耳たぶにできたしこり(粉瘤)を取るために人生初の手術をした話【治療の記録】

「耳たぶにできたしこり(粉瘤)を取るために人生初の手術をした話【治療の記録】」のアイキャッチ画像

実は最近、人生で初めての手術を経験しました。

なんの手術かというと、耳たぶにできた粉瘤の切除です。要するにしこりを切って取ったんですよ。

それで、今回手術した粉瘤はよくできるものらしいので、同じような人が手術までのイメージをしやすくなればと思って記事にしました。

耳たぶにできた粉瘤とは?

まず最初に、僕が手術をする原因となった”粉瘤”について簡単な説明をしておきます。

『粉瘤(アテローマ)とは』
体中の何処にでも出来る良性の皮下腫瘍です。多くは背中や項、顔の頬や耳たぶなどにできて、俗に『脂肪の固まり』などといわれています。半球状の固まりとして触れ、真ん中にやや黒っぽい開口部が見られることもあります。皮膚に密着して周りより硬く触れます。

引用:日本形成外科学会HP

良性のしこりなので、放置してても特に問題はないのですが、そのままにしておくと肥大化することが多いようで、大きければ大きいほど手術で取り除くのが困難になるらしいです(病院の先生曰く)。

僕は右の耳たぶでしたが、耳鼻科の先生は二の腕にできたことがあると言っていて、人によって色々な部位にできることがあるようです。

どんどん膨れていく耳たぶに不安を感じる

耳のしこり(粉瘤)の画像

いつからこの粉瘤ができてたのか、なんですけど…ぶっちゃけ覚えていないくらい昔からなんですよね(笑)

なんか3年くらい?前に小さなシコリが耳たぶにあって、小さいし痛くもないからと放置してたのは覚えてます。かなり昔なので期間は不正確ですが、最初は2〜3mmくらいのサイズ感だったと思います。

で、ここ1年くらいで急にシコリの存在感を感じ、触ると気になるくらいのデカさになりました。ぱっと見でもちょっと膨らんでるくらい大きくなってきましたね。

多分1〜1.5cmくらいですかね。パチンコ玉よりはでかい気がします。

看護師の友人に病院に行くように言われる

少し不安になって、ネットで「耳たぶ しこり」とかで検索したんですけど、『痛くない場合は悪性でもないから放置していい』みたいな書き込みを見て、勝手に安心してました。実際に、この粉瘤ってケースはよくあるものらしくて、ネットで検索しただけで該当することばかりだったのですぐわかりました。

ただ、ネットで調べただけで素人判断するのは危険なので、やはり病院に行った方がいいとは思います。でも僕は、病院に行くのが面倒なので行きませんでした。

そんなある時、看護師の友人と飲んでて、「そういえば最近耳にしこりできたんだよね〜」なんて話をしたら、看護師の友人に「それ悪性だったら早く取らないと、リンパとかに転移したらやばいよ?早く病院行きなよ」って言われました。

「そんなことないわwwちゃんと調べたし!」
「これは粉瘤ってやつで、良性なんだよww」

と饒舌に膨らんだ耳たぶをぶら下げて話してましたが、心の奥底で『万が一悪性だったら、数年放置してるから即死だな〜』とも思い…

翌日、看護師の友人には強がっていたものの、朝一で耳鼻科に行きました(笑)

粉瘤は皮膚科か形成外科に行った方がいいらしい

まずは予約をしようと思い、家から近い耳鼻科に電話をしたんです。「耳にしこりできたんですけど、耳鼻科であってます?」って聞いたら、「うちで大丈夫ですよ〜」と言われ、すぐに向かいました。

で、実際に耳鼻科の先生に見せたら…

お医者さん:「これね、うちじゃどうもできないから、皮膚科か形成外科に行きなさい」
僕:「え?」
お医者さん:「粉瘤って言って、手術で切って出さないといけないの」
お医者さん:「僕もここ(二の腕)にできたことあって、ほら」

お医者さんに見せてもらったのは、傷痕のある二の腕でした。どうやら縫った痕が残っているっぽいです。

僕:「あの〜、手術なんですか?」
お医者さん:「うん、大丈夫だよ。手術って言ってもちょっと耳たぶに穴を開けて、最後に縫うだけだから」

穴を開ける?!縫う!!?

実は僕、過去に大きな病気や事故・怪我をしたことがなくて、手術はおろか縫ったりしたことすらないんですよね。だから手術って言葉を聞いた時にすごい不安な気持ちになりました。(超ビビリ)

というわけで2000円くらい払った結果、「形成外科に行きなさい」という診断でした。

・・・

・・・・・・

いや、最初から形成外科に行っときゃ良かったわ!!(これだけで2000円…泣)

人生初の手術

というわけで形成外科に行き、「うちで来週手術しよう、いつにする?」と、飲み会の誘いかってレベルのフランクさで手術の日程が決まりました。

いつにする?なんて聞いときながら、日程はかなりタイトで、「〜日の〜時から1時間くらいしか空いてないな〜。あとはもう少し先になりそうだ」と言われ、全然こちらの都合は考えてくれない感じでした。まぁ僕はそんなに忙しいわけでもないのでいいですけど。

あと、手術の前に色々と注意事項の説明を受けました。とりあえず、あまり耳に刺激を与えないように、ということでした。なんでも耳のしこりには垢が溜まってて、それが破裂すれば手術はもっと面倒になる(垢を取り除く作業も追加)ようです。

それから1週間くらい、右耳にすごい気を使う生活を送りました。普段は横を向いて寝るんですけど、耳を圧迫しないように左側を下にして寝るようにして、寝返りもうてない感じ。右耳ファーストの日々は結構しんどい。

耳たぶの手術

迎えた手術当日。麻酔の注射を耳に刺すのは結構痛かったです。ブス!ブスッ!と3箇所くらいに刺されたような気がします。耳に注射は痛い!!

でも、麻酔をしてから耳の感覚がないので、なんかやってるな〜って感じしか分からなかったです。時々お医者さんが手術しながら「ちっ!くそっ!」とか言って舌打ちしてたのが不安でしたけど(笑)

で、15分くらいで手術は終了しました。あとは切ったところを縫ってもらって終了。耳の周りをガーゼとテーピングで覆い、その日は終了しました。

粉瘤切除手術終了後

手術費用は約15,000円くらいでした。塗り薬とか感染防止の薬も含んでの値段です。

手術の翌日にも病院に行って診てもらいました。その2日後にもまたチェックしてもらい、手術後も病院に何度か行かないといけないのは面倒だな〜と思いましたね…。

ちなみに、手術後数時間経つと麻酔が切れてすごい痛かったです。マジで寝れないレベルの痛みでした。鎮痛剤として耳用の塗り薬を用意しておくことをおすすめします。

テーピングの蒸れでかゆくなるので、かゆくならない下記の薬を推奨。

1週間後に縫い付けた部分の抜糸を行う

抜糸前の耳たぶ

手術後は薬を塗ってガーゼとテーピングを自分でやるんですけど、これが結構難しい。

しかも会う人に必ず「耳どうしたの?」と言われるので、絶対に説明をしないといけないのが疲れます(笑)

そんな感じで1週間を過ごし、経過も順調だったので抜糸して終わりです。若干耳たぶが膨らんだようにも思えますが、時間とともに元に戻るらしいです。

あとは縫った跡が少し残りました。耳たぶの正面に粉瘤ができていたので、割と目立つとこに跡が残っちゃいましたね〜。

思えばピアスすら怖くてできない僕が、耳たぶにでかい穴を開けるとは…バカでかいピアスでもつけてやろうか(笑)

こんな感じで、同じような症状がある人は、しこりが小さいうちに形成外科か皮膚科に行くことを推奨します。手術で切ることになったら、小さい方が楽だと思いますし、跡とかも残りにくいはずなので。

手術後はテープを貼り続ける日々…

手術が終わり、1週間経つと糸を抜くので、「これで終わりだぁ〜!!」と勝手に思い込んでいたのですが、そこからまだ治療は続きます。

といっても別に何かするわけではなく、耳たぶが早く元通りになるようにテープで固定して圧迫してあげるんです。

手術から1週間後

糸を抜いてから1週間後、次は1ヶ月後に病院に経過を見せに行きます。診察費用として400円くらいかかりました。
(2日に1回くらいのペースでテープを貼り替えてくれと言われましたが、面倒でちょくちょくサボってました)

で、手術から1ヶ月経ったころ、耳たぶはだいぶ柔らかくなり、傷口もだいぶ目立たない感じになりました。テープなしでも人に何も言われないくらいにまで回復!

耳たぶの回復

耳たぶの痛みはほぼ無くなり、形も若干変形したものの、1ヶ月前とは見違えるようなビジュアルに。このくらいまで回復してくれるとは…形成外科のおっちゃんありがとう!