クレジットカード入会案内のバイトを1ヶ月で辞めた話【クビ】

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大学生ブロガーのMura.です!(@Mura_jumper

今回は私が派遣で1ヶ月だけやったお仕事のお話をします。

そのお仕事とは、「クレジットカード入会の販促」というもの。

アフィリエイトでも報酬額が高額であり、発生が困難なクレジットカード入会手続きですが、僕が派遣で働いたのはショッピングモール内のちょっとしたスペース。

そのショッピングモールでお買い物をするとお得な割引やポイントを得ることができるので、お買い物に来たお客さんに入会を勧めるわけなのですが、コレが結構大変なんですよ!

オチとして最初に言っておくとクビになります(笑)

クレカ入会案内バイトのお仕事内容

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9:00〜

ショッピングモールの従業員用入り口から入店し、カード会社のスタッフ証を見せます。

そして経理のお部屋に行き、入会特典割引券(500円と1000円分)を受け取ります。

これは保管して管理してもらっており、総額だと10万円分くらいの金券です。(無くしたり盗まれたりして紛失すると弁償 )

そしていつも会場として使っている広いスペースに行き、近くの倉庫から机や椅子、資料等を持ってきてブースの設営をします。

10:00〜

ショッピングモール開店。いよいよ本番です。

基本的には店内を歩くお客さんに声掛けをして、クレジットカードに興味のある方がいればその人に直接オススメするという流れ。

ただここが1番の鬼門

僕「◯◯カードはお持ちですかっ??」

僕「◯◯カードを使うとお得にお買い物できますよ〜」

僕「◯◯カード、どうでしょうかぁ...?」

僕「...っスかぁ?(小声)」

道行く人々に無視され続けてどんどん自信を無くしていきます。笑

最初の研修時に教わった先輩は慣れているのでずっと同じボリュームで、叫び続けて契約を勝ち取ってましたので、これがおそらく正攻法なんだと思います。

というわけで僕も最初の1日目(研修空けで独り立ちしてから)はこの正攻法でやってました。

〜18:00

終了。ブースを片付けて日報をカード会社に報告します。

ここで契約数0の場合は結構ヤバいです。笑

流れはこんな感じで、基本全て1人でやりましたが、人数はショッピングモールの規模によります。

入会案内営業の手法

1日で7〜8件くらいの契約が取れたので安心しました。でもここである気付きが。

Mura.Mura.
あれ?これ全然楽じゃねーぞ

室内でゆったりできて楽そうという安易なイメージを持って臨んだ僕にとっては衝撃の事実。

そこでクレカ入会案内の手法を変えてみることに。

先輩のように声を張り上げていくのではなく、最初からターゲット(イケそうな人)を絞り、その人に適した手法を取れば効率よく契約が取れるはずだ!と確信。

というわけで先輩が契約をとっていた人の属性をプロファイリングすると。。。

『家族連れのお母さん』『よく分かってない老人』

が圧倒的に多い!!

しかも後者(老人)に関しては入会特典につられてよく分からないまま入会している始末。

これについて僕は、『まぁ入会金や年会費とかはかからんしええやろ。』くらいに考えてターゲットを絞りました。

そしてターゲットを絞る手法に変えた結果、午前中に時点で3本くらい契約が取れました。

ここで驚くべきことは、ほとんど声掛けをしていないということ。

大声を出して不特定多数に呼びかけるなんて疲れるし嫌なので、イケそうな人のそばに寄って直接話しかけるイメージでいきました(ナンパみたい笑)

僕はナンパとかできないのですが、これはあくまでクレカでありお仕事なのでなんとかできました笑

独自のやり方を見つけてなんとか負担を減らし、成果を上げられるようになったのですが、このまま順調には行きませんでした。。。

リボ払いをつける営業に罪悪感

ターゲットの話に戻りますが、僕は自分なりに以下の2通りに絞りました。

  • 家族連れのお母さん
  • おじいちゃんかおばあちゃん

前者のお母さんは普通にカードを作った方がお得であったり、楽になるので気持ちよくオススメできます。

アフィリエイトでも同じですが、自分が本当にオススメできるものじゃないと売るのも楽しくないですよね。

後者の老人のお客さんには特典の話ばかりして契約を取るのが効率的なのですが、徐々に後ろめたい気持ちにもなりました。

僕「今カードに申し込みすると、その場で商品券をお渡ししますよ!」
おばあさん「そうなの?じゃあお願いしようかしら」
僕「ありがとうございます。ちなみにリボ払いをつけると商品券の金額が上がりますが、どうでしょうか」
おばあさん「リボ?よく分からないけど商品券貰えるなら・・・」
僕「あれでしたらすぐにリボは外せますので!」
おばあさん「そう?じゃあお願いします」

といった感じで、特典のことばかりで肝心のカードやポイントの話はほとんどありません。

最初はこんな流れでバンバン効率よく契約を取っていたのですが、後ろめたさによる楽しくない気持ちから、徐々に声掛けすらしないようになりました。

1日ず〜っとブースでのんびりして、たまにカードのことを聞かれたら答えて、本当に必要そうな人にだけ勧めるように。

こんな具合になると当然契約数が伸びず、1日で1〜2件なんて日もざらでした。

獲得件数0件の日

1日に2件だけ、なんて日がポツポツと増え始め、最初は7〜8件取ってたのにどうしたんだと派遣先の方からも言われるように。

カード会社の方からも直接電話で注意される中、ついにその日が来ました。

1日で契約件数0!!

業界の人達いわく坊主と呼ばれるこの恐怖の数字。

その日に『来月から現場を用意するのは未定です』と派遣会社から通告(事実上のクビ)をされました。

まぁやる気がなかったのは明白ですし、当然っちゃ当然。僕もそこまで落ち込みませんでした!

時給は結構高いバイトですが、このように成果を求められる大変さがあるんだなぁと実感しました。

興味のある方の参考になればと思います。

クレカ入会案内バイトのヤバイ客

わずか1ヶ月のみの勤務ですが、面白い客がいたのでご紹介。

業務資料の中に1冊のノートがあり、見てみるとブラックリストのような表がありました。

どういうことかというと、特典目当てで何度も入会申し込みをして、商品券を不正に受け取ろうとする悪質な客がいるというのです。

その不正を行った回数に応じて、リストに記載される頻度が増えるのですが、最も多く名前の記載がある『権藤よういち』(仮名)が1番目に付きました。

先輩曰く、この仕事は人の入れ替わりが激しいため、権藤が新入りを見つける度に不正入会で申し込みにやってくるようだ。

権藤・・・なんてやつだ笑

そんな話を聞いた数日後・・・

そして契約が取れずに苦しむ僕の前に、1人の男が現れる。。。

??「なにこれ?何のイベント?」

僕「あっ、実は今◯◯カードの入会キャンペーンをやってまして・・・」

??「ふ〜ん、何かよく分からんけど、困ってそうだし入ってあげようか?」

僕「えぇっ笑 ありがとうございます!」

というわけでその男はふら〜っとやってきてすぐにブースへと座る。

契約が取れずに苦しんでいたので、まさに渡りに船である。

ただこの船はワキガで、ものすごく臭かった。鼻が曲がりそうになりながら丁寧に案内を進めていく。

??「実はよう、昨日合コンだったんだよ。」

僕「へぇ!いいですね!!(俺の話聞いてるのか?この人)」

??「よくねぇよ。女の扱い方なんてわからねぇしよ。」

僕「そうなんですかぁ。」

合コンに来てくれた女性の方が可哀想だと思いながら手続きを淡々と進めていく。

僕「では、こちらの申し込み用紙に記入ください。」

??「はいはい。」

僕が渡すより先に、慣れた様子でブースのペンを取り、スラスラと用紙に記入していく。

そして名前の欄に書かれた文字を見て衝撃が走る。

僕『(権藤よういちだ・・・っ!!)』

本当に現れた権藤。本人確認の為に免許証を見せてもらうが、紛れも無い”権藤よういち”だった。実在したのか!笑

内心ドキドキしながら権藤にある質問を投げかける。

僕「あのぉ、権藤様は以前にも登録されてるようなのですが・・・?」

権藤「えっ、あ〜〜!そうかそうか!ごめん忘れてたわww」

といいながらペンを置き、権藤はそさくさと帰っていった

見事に権藤を撃退。後で知ったのは、新入りがこの権藤トラップを回避したのは僕だけらしいです笑

それくらい契約が簡単に取れるという魔力が強いんでしょう。

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