「なるべく安く宿泊費を抑えたい」と考える際に、まずカプセルホテルが浮かぶかと思います。
特に都心部にはカプセルホテルが充実しており、狭い店舗でたくさんの人を宿泊させられる効率的なサービスです。
しかしそこで気になるのが、「インターネットカフェも安く1泊できるのではないか」という疑問。
カプセルホテルとインターネットカフェでは業態がそもそも違うので、比較するのはおかしい話なのですが、利用目的はしばしば同じになるサービスです。
そこで今回は、インターネットカフェとカプセルホテルならどっちが安いのか、サービスや設備を踏まえてどっちがお得なのか、じっくり解説していきます。
インターネットカフェとカプセルホテルの料金を比較
下記は都内の同じエリアにおけるインターネットカフェとカプセルホテルを比較した表です。
インターネットカフェ | カプセルホテル | |
終電〜始発まで | 1,500円前後 | 3,000〜4,000円前後 |
1泊 | 2,000円前後 | 3,000〜4,000円前後 |
1ヶ月 ※特定の店舗で比較 | 76,000円 | 75,000円〜78,000円 |
インターネットカフェはナイトパックなどの細かいプランがあるため、5時間や6時間といった細かい時間を刻むことで終電〜始発まで無駄なく時間をつぶすことができます。
一方でカプセルホテルは、そのような融通は利きにくいため、1泊料金か早朝〜夕方までのパックしかないお店が多いです。
つまり、安さ重視であれば必要な時間だけ滞在できるインターネットカフェ・漫画喫茶が安上がりと言えます。
1ヶ月滞在ならカプセルホテルの方がお得?
興味深いのは1ヶ月プランの比較です。
数時間〜1泊程度の滞在であればインターネットカフェの方が安上がりなケースが多い一方で、1ヶ月となるとほぼ同じかカプセルホテルの方が安いことが分かりました。
上記の表はカスタマカフェとカプセルホテル新宿 510の料金から引用しております。
ちなみに、新宿ではなく池袋なので立地に差はありますが、ネトマルというネカフェも1ヶ月75,000円程度です。この辺が都内ネカフェ1ヶ月プランの相場なのでしょう。
料金はそう変わらないのであれば、宿泊サービスをメインとするカプセルホテルの方が快適に過ごせそうです。ネカフェはあくまでも複合カフェなので、寝泊りしやすいサービスには特化できませんからね。
ネカフェとカプセルホテルの設備・サービス面を比較
インターネットカフェ | カプセルホテル | |
スペース・個室 | 画像引用元 | 出典:カプセルホテル新宿510 |
メリット | ・ドリンク飲み放題 ・漫画読み放題&PC使い放題 ・個室タイプならプライバシーも守れる |
・アメニティ(歯ブラシや髭剃りなど)がある ・ベッド・枕・布団完備 |
デメリット | ・布団や枕、アメニティ等なし ・鍵がついていないブースが多い |
・1畳程度のスペースしかない ・個室内で立つことができない |
設備やサービス面を比較すると、インターネットカフェは娯楽目的、カプセルホテルは宿泊目的というのがハッキリ分かります。
これだけだと比較するまでもない結果ですが、最近のインターネットカフェのトレンドはビジネスホテル並のサービスです。
いわゆるネットカフェというのは、半個室で鍵どころかブース内が丸見えで天井がガラ空きのブースでしょう。
しかし今のネットカフェは鍵付き個室、中には防音タイプの個室なんかもあります。いびきや騒音で夜眠れないという悩みも無縁でしょう。
結論:最新の鍵付き完全個室ネットカフェがコスパ最強
料金に関しては短期滞在ならネットカフェ、1ヶ月以上滞在ならカプセルホテルがおすすめです。
ただしカプセルホテルにはアメニティや寝具といったメリットがあるので、仕事などの大事な用事がある場合は、ぐっすり寝られる環境を選ぶべきです(本当はビジネスホテルの方がいいですが)。
逆に遊びや旅行で節約したい場合なんかには、ネットカフェは最適です。個人的にはネトマルやカスタマカフェといったビジネスホテル並のサービス品質を誇る最近のネットカフェがおすすめ。
鍵付き・完全個室であればプライバシーも守られますし、何より広さがあるので快適です。都内の快活クラブはこのようなコンセプトのお店が増えており、新宿に複数店舗あるのでおすすめ。