いきなりですが、「闇金ウシジマくん」を読んだことありますか??
僕は高校生の頃にこの作品を出会い、それからは単行本を買い続けるほどどハマりしたんですが、ついに完結したんですよね。(5月30日に最終巻である46巻が発売された)
7年くらいずっと好きだった作品なので、あまり書かないですが、最終巻を読んだ感想記事とともに、闇金ウシジマくんについて振り返りたいと思います。ちなみにネタバレはギリギリしないレベル(してたらごめんなさい)ですので、これから読みたい人も是非最後まで見てってください。
真鍋先生の最新作『九条の大罪』もおすすめ
ウシジマくん作者の新作が今日発売されてたので読みました。相変わらず胸糞悪い話で面白いhttps://t.co/XOdCmE3zJc pic.twitter.com/d1F1ohhhX1
— Mura.@Webメディア・ブログ (@Mura_jumper) February 26, 2021
「闇金ウシジマくん」とは
「闇金ウシジマくん」はビッグコミックスピリッツで15年もの間連載していた作品です。作者は真鍋昌平先生で、裏社会のディープな闇を再現するリアリティが最大の特徴。
オタク・フリーター・サラリーマンといった周りにいるような人の日常を切り取ったり、ヤクザやギャンブル中毒者、マインドコントロールをして人を支配する悪い奴のリアルを再現したりと、怖いくらい裏社会の世界を漫画で触れることができます。
主人公は闇金業者として、債務者から法外な利息を請求して稼ぐ丑嶋馨(ウシジマ カオル)。
徹底的に金を搾り取る精神で、どんな債務者にも容赦無く取り立てる主人公。闇金業者という犯罪者でありながらも裏社会の悪役を倒すダークヒーロー的な存在です。
ウシジマくんの元にお金を借りに来る人は、皆んなそれぞれ何かしらの事情がある人です。普通にお金を借りれない人なので。
そんなヤバい事情を抱える債務者の日常に、金貸しとして関わっていくのが話の流れです。
スピンオフ作品も色々あるほどの人気
闇金ウシジマくんの本編に出てくるキャラクターは、個性が強い悪役ばかりです。
ウシジマくんのライバルであるイかれたヤクザ「滑皮」と、車に跳ね飛ばされても死なないバケモノ「肉蝮」のスピンオフ作品があるんですね。
福本作品のカイジでいうところの「利根川」的な、濃いサブキャラのスピンオフが生まれるほど、登場人物の癖が強い…
最初に闇金ウシジマくんを読んだ時の衝撃が忘れられない
なぜこの記事を書こうと思ったのか、それはズバリ「闇金ウシジマくん」を最初に読んだ時の衝撃がすごくて、それ以来一気にこの作品のファンになったからです。
僕が最初に読んだ話は「フリーターくん」の話。この話は割と序盤の方の話で、作品の中でも数少ない「後味が悪くない」話です。
「後味が悪くない」と言っても、フリーターくんの話は家族が闇金業者達に金をむしり取られるシーンがあったり、ギャンブルで金を溶かしたりと、読んでて気分が悪いシーンが多いのですが。
作品全体を読むと、この話はまだ救われるオチだと思うはずです。
高校生の僕にとって、この作品は勉強のバイブル
当時高校生だった僕は、フリーターくんを読んで”ゾッとした”のを覚えています。
『こんな大人になりたくない』
『ちゃんと稼いで親孝行して幸せな生活を送りたい』
こんな感情を抱くような漫画や本ってあまりないですよね(笑)
闇金ウシジマくんを読むと「よし、勉強しよ!」となってたので、勉強や仕事のバイブル本としてとても有効だと思います。
連載15年の幕を閉じた最後のオチ
高校生で闇金ウシジマくんと出会ってから、最新刊が出るたびに単行本を買って読んでました。一番ハマったのは「フリーエージェントくん」ですかね。
雑誌はあまり読まないのですが、最終章突入!という見出しのスピリッツを見たときに、少しだけ寂しさを感じたのを覚えています。
そしてついに、5月30日に最終巻となる46巻が発売され、15年間の幕を閉じました。
ライバルである滑皮との決着、さらにその後のシーンが描かれたのが46巻の内容です。とても面白かったのですが、ネットでは最後のオチに色々な感想が飛び交っているようです。
賛否両論の結末だけど個人的には納得
闇金ウシジマくん 最終回 を読んだ。
張り巡らせた伏線が一つにまとまっている。
ある意味、勧善懲悪の完結。
— 鑑定人イシバシ (@FAL_Ishibashi) March 4, 2019
私の最終話を読んだ感想は、上記のツイートと同じです。
「あえてネタバレをする必要はないかな」と思うのでふわっとした表現をしますが、個人的には納得いくラストだなと思いました。というより、正直な話最後はこうなるのではないかと思ってたんです。
ウシジマくんは主人公といえども、悪役であり、犯罪行為である闇金業で稼ぐ金貸しです。そんなダークヒーローの結末がどうなるのか、その最後はどうなるのか個人的に予想をしてて、思ったような展開だったという感じです。
確かに「あっさりと終わった」とか、「15年の終わりがこれ?!」みたいな感想は分かります。
でも、こんくらいあっさりしてるのが、リアリティにこだわった「闇金ウシジマくん」の最後らしさじゃないかなって思います。「案外こんなもんだよね」というような。
僕は真鍋昌平先生の作品(世界観)が好き
僕が好きな漫画や映画、ドラマとかって、どれもリアリティがあって日常を切り取った話が多いんですよね。なんでか分かりませんが、SFとか超能力系の話よりも、ドキュメンタリーとかその辺で起こりうる日常の話の方が見ていてワクワクするんです。
真鍋昌平先生の作品は短編集を少し読みましたが、やはり僕の好きな世界観を漫画で表現してくれるなぁ〜としみじみ思います。
インターネットカフェでアルバイトしていたとき、闇金ウシジマくんのようなディープな世界のリアリティを描く作品がないか、それっぽい作品を読み漁りましたが、未だに見つかってません。
それはやはり、真鍋先生が危険かつ膨大な時間を費やして取材をし、実際に見た裏社会の世界を作品に落とし込んでいるからではないでしょうか。
「自分の魂を救うために描いてる。」
真鍋先生がなぜ漫画を描くか聞かれたときの答えだそうです。(闇金ウシジマくん完結記念の特設サイトにて)
闇金ウシジマくんは人間の誰しもが持っている弱みや欲望を描き、他人事ではないなとどこか共感したり、こんな世界があるのかと関心したりします。真鍋先生はきっとそんな感情を揺さぶる作品を描きたくて、リアルにこだわって漫画を描いているんじゃないかなと思います。
「闇金ウシジマくん外伝」や短編集もチェック
外伝(スピンオフ)や真鍋作品の短編集もウシジマファンにはたまりませんよね。僕も全部ではないですが、一部読みましたので感想とともに紹介します。
≫「闇金ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん」
極道である滑皮がラーメンを食べる話です。本編でも食べ方が汚いという特徴があり、動物みたいな食べ方をします(笑)
1話は面白いけど、2話以降はサブキャラが増えてう〜ん…って感じです。
≫「闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説」
規格外のバケモノ肉蝮がひたすら暴れる話です。本編に関わるような肉蝮の生い立ちやキャラを掘り下げる話はゼロ。
あまり面白いとは思いませんでしたが、肉蝮が暴れてるのがスッキリするという人にウケてるようですね。
≫アガペー
真鍋先生の短編集。46巻と同時に発売されました。
おそらく、ウシジマくんで描ききれなかった話がこれに詰まってるのではないかと思います。
アイドルオタクなどの現代の若者の日常を切り取り、「実際はこんな世界なんだ」とか「こんなもんだよね」という虚しさの中で、人生について考えさせられるような話でもあります。
とても面白いですし、闇金ウシジマくんが好きならその世界観に没入すると思いますよ。
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