どうも!元ネカフェ店員のmuraです。
最近知ったのですが、韓国にはインターネットカフェが街中に店舗をたくさん構え、たくさんの若者で賑わっているようです。
日本でインターネットカフェ・漫画喫茶と聞くと、半個室や鍵付き完全個室でパソコンや漫画が楽しめる娯楽施設というイメージですよね。
しかし韓国では日本のとは全然違っていて、独自の発展を遂げていることが分かりました。
そこで今回は韓国のネットカフェの特徴や日本のネカフェとの違い、韓国のネカフェにある様々な問題を紹介します。
参考サイト:namu.wiki
日本と韓国のネットカフェの違い
韓国のネットカフェは「PC방(ピシバン)」と言って、ハイスペックなパソコンでインターネットゲームをするためのお店となっています。
特徴は個室や仕切りがなく、店内はパソコンがズラーっと並んでいること。この時点で個室空間で過ごすのが当たり前の日本とは異なります。
さらに韓国のネットカフェには漫画が置いてないため、利用者はシンプルにパソコンを使うために来ている事がわかります。実際は子どもや若者が大半を占めており、オンラインゲームを長時間やり込むお客さんが多いようです。
ちなみに韓国で漫画喫茶に行くとなると、「만화방(マナバン)」というお店があります。こちらは日本の漫画喫茶のように漫画がたくさんお店に置いているので、食事をしながら漫画が読めるというサービスです。ただしこちらも個室ではなくオープン席のような席で読むのが一般的です。
韓国のネットカフェの料金相場は安い
韓国のネットカフェは物価の関係もあって、日本のネカフェより安いです。1時間1000ウォン(=100円程度)と日本の3分の1程度の安さとなっています。
学生は500ウォンのお店や地方によってもっと安いお店もあるので、1時間1000ウォンはあくまでも目安です。1時間50円が一体どれくらい利益があるのか不思議ですが、それでも十分運営できるのでしょう。
韓国のe-sports選手が強い理由
韓国は数多くのゲームタイトルで優勝しているe-sports大国です。
リーグオブレジェンド、PUBG、オーバーウォッチは韓国の勢力が圧倒しており、アメリカと並ぶe-sportsの強国として業界を牽引しています。
この背景には、ネットカフェ事情が影響していると考えられています。小学生の子供が学校終わりに遊びに行くのがピシバンです。
友達とオンラインゲームをして休日や放課後を過ごし、世界のライバルたちとしのぎを削っているわけなんですね。しかも1時間50円とか100円なので、ゲームセンターに行くよりはるかに低コストです。
一方で日本はスマホゲームやSwitchなどの家庭用ゲームをする子どもが多いでしょう。
小学生が日本のネットカフェに行く事はありませんし、行くとしても親と同伴、パソコンは利用不可、条例で18時以降は来店不可など、条例や店舗の規則で満足に遊ぶこともできませんし、1時間400~500円くらいはするので安価とは言い難いです。
韓国のe-sportsは政府の支援があったり、社会的にゲームの地位が高く職業としての意識が日本と違うといった要因もありますが、PCゲームの触れ方が幼少期から圧倒的に差がついているのも関係がありますね。
韓国のネットカフェで起きている問題
とはいえ良いことばかりではなく様々な問題も引き起こしています。
代表的な問題は長時間PCゲームをし続けたことで死亡した事件。エコノミークラス症候群という座りっぱなしの姿勢が続くことで下半身がうっ血して死亡。なんとその男性は86時間もトイレとタバコを買う以外はゲームをしていたようです。
まだまだ問題はあります。一つはいじめ問題。
友達とネットカフェに行くのが普通なので、グループから外すと脅され利用料金をかつあげされたり、店内で暴れたり、子どもがタバコを吸ったりと治安が悪い面もあるようです。真面目にゲームする人もいる一方で、利用料金が安い上に時間を潰せるからという理由で来ている子どもも多いようです。
他にも、タバコによる呼吸器疾患が頻発しているというのも問題です。ピシバンは地下で窓がない店舗が一般的です。
換気が十分になされておらず、利用者がタバコをガンガン吸っているので、受動喫煙の聖地と呼ばれるほど。韓国では2000年代初頭から10代−30代の結核患者が急増しており、ネカフェの換気事情が問題視されています。
まとめ:韓国のネットカフェは日本と全然違う
というわけで韓国のネットカフェ「PC방(ピシバン)」は日本のそれとは全然違う事がわかりました。
サービス内容・利用者層・料金はまるで違うので、国によってこうも変わるのかと驚きました。
安いのは嬉しいですけど、換気やら治安が悪いやらの懸念点がありますよね。まぁ僕もネットカフェでバイトしてたので、日本のも客層は悪いですが、分煙はきちんとされてますし、暴れたり金品の恐喝はないので安全かもしれません。
日本でも新大久保に外国人向けのネットカフェがあるので、興味がある人はまずそちらに行ってみてはいかがでしょうか。