皆さん一度は思った疑問、甘い文言のビジネス勧誘は、本当に楽して稼げる世界が広がっているのか?
そこで今回はFacebookで声をかけられ、カフェで色々と話を聞くうちにネットワークビジネス(マルチ)へガンガン勧誘された話を紹介。
どうも!Mura.です!(@Mura_jumper)
TwitterやFacebook、久しぶりに会う知り合いや友人、イベントやパーティで出会う人々。
今や色んな経路でマルチビジネスの勧誘を受ける機会に溢れ、その手法も多岐にわたります。
かくいう僕も何度か勧誘されたのですが、やはりSNSが一番多いですかね。
マッチングアプリでも一度出会いましたが、出会い系とかはもっと多いみたいです。
ブログを始めてから勧誘を受けて、『これはブログのネタになるかもしれない!』という野次馬根性が働き、今回はカモのふりをして勧誘され続けようと決意しました。
謎のチャレンジですが、おかげで色々と面白い経験が出来たので、勧誘を断りたい人や、騙されやすい人なんかは特に呼んで欲しいです。
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勧誘のきっかけ
Facebookでとあるアカウントから友達申請がきたのが全ての始まりです。
僕は元々SNSでの友達がほとんどいないので、友達申請とかは貴重な1カウントなんです。申請されたらその人のアカウント情報を舐め回すように見るのですが、その人はいかにも成功者みたいな優雅な風景やオシャレなカフェの写真ばかり。
鼻につく野郎でしたが貴重なお友達だと思い友達承認しました。するとすぐにメッセージがきます。
勧誘:『プロフィール見ました。大学生なのに色々とやってらっしゃるんですね。関心です。』
”色々”とはブログのことを指しているかと思います。Web上で活動する人は特に狙われやすいのかもしれません。(資質や適正面を考慮して)
勧誘:『もし良ければ少しお話できませんか?私もお力添えできるかもしれません。』
一体何の力添えをしてくれるのか分かりませんが、何かためになるお話でも聞けるのかしらと思い、バイト先の近くのカフェで集合することに。
ちなみに時間はいつが都合いいか聞くと、『僕はいつでも基本暇なんで大丈夫ですよ』とのこと。仕事しなくても稼げるということなんでしょうか。
カフェで待ち合わせ
待ち合わせ時刻ぴったりにお店に着くと、先に店内にはって待っていました。
遅れること5分、やっとカフェに勧誘の人が登場。
派手な色のジャケットに、厚い胸板と広い肩幅の若いイケメンお兄さんがやってきて、イメージと全然違い、衝撃を受けました。
(※以下、勧誘さん)
勧誘さんは物腰柔らかい態度で、口調も優しくリラックスして話しかけてくれました。
話の内容は主に、
・自分がやっている仕事の話
・優雅な私生活について
・サラリーマンへのディスり
でした。
自分の仕事について
仕事内容は何なのか簡潔にいうと、Webコンテンツの作成というもの。
勧誘さんが実際に販売しているコンテンツを見せてもらうと、いかにも情報商材!って感じで、僕から見たら少しうさんくさい商材でした。
(※よくサイトとかにある、怪しい情報商材みたいなのがありますよね?あんな感じを想像してもらえば大丈夫です)
で、実際にどれくらい売れているのか聞いてみたら、1日に数万円分の売り上げがあるんだそう。
なんでそんなに売れるのか聞いてみると、マーケティングやらコピーライティングやらの技術やテクニックを盛り込んでいて、売れそうな人にだけ営業をかけて売り込むんだそうです。
僕が見ても何の魅力も感じなかった商材も、見る人が見れば喉から手が出るくらい欲しい商材で、そういった人を絞りこむことが必要なんだそうです。
なんか意外としっかりしている。というかお金を稼ぐために色々テクニックや知識、コストがかけられている!という印象で、僕はすっかり勧誘さんの話に聞き入ってました。
優雅な私生活について
そんなWebコンテンツ販売で稼いでいる勧誘さんは、1日カフェで1〜2時間仕事してあとはフリーって感じなんだそうです。
そんなビジネス勧誘者の優雅な私生活はこんな感じらしいですよっ。
7時:起床
8時:カフェで作業(コンテンツ作成、SNSやサイト運営)
10時:カフェ2軒目、仕事仲間と打ち合わせ
12時:ランチ
13時:ジムで筋トレ
15時:昼寝
18時:飲みにいく
21時:女性と遊ぶ
24時:就寝
なんともうらやましいスケジュールなんでしょう。仕事は必ず午前中で終えて、午後は筋トレくらいしかやることないらしいです。
こりゃあサラリーマンがこんな生活してる人に年収負けてれば情けなくなりますよね…
価値観は人それぞれで、こういう生活を誰しもしたいとは限りませんが、一般的には勝ち組的な部類なのではないでしょうか?
サラリーマンへのディスり
ディスりと書きましたが、ハッキリと悪く言っているわけではありません。
ただ、遠回しにディスっている表現や、勧誘時に働き方の対比としてサラリーマンを例示してきたので、僕はディスっていると受け取りました。
おそらく僕みたいな学生や、サラリーマンで働くことに苦痛を感じている人に対しては『毎日定時で働く生活なんか嫌じゃない?』みたいなことを多用しているのだと思います。
ちなみに僕はと言うと、働くことは嫌いではありません。むしろサラリーマンとして働きながら合間に好きなことをする生活が最強なんじゃないかなと思っています。
僕は何か目的が無いと外に出て社会と交流できないので、働かないと社会から断絶した生き方になると思うからです。
自分に合った生き方、働き方を選べれば、それが一番。このときに強く思いましたね。
1回目終了
カフェでの勧誘1回目終了です。
とはいえこの1回目では、全然勧誘されませんでした。
なぜかというと、僕がブログをやっていて、ブログノウハウを教えてあげると言われてすぐに『御願いします!』とカモ感丸出しだったからです(笑)
ブログ開設後間もない僕は、とにかく1アクセスが欲しいという暗黒期で、ブログ発展の可能性があればなんでも飛びつくというイカレっぷりでした。
ここに関しても勧誘さんは、
『それだけ意欲もってブログを個人でやっているなんて珍しいよ。僕も1日1000くらいアクセスあるから、色々教えるよ?』
ちなみにこのときはまだアクセスが1日20〜30とかでしたので、1日1000なんて雲の上の存在です。
さらに、
『今特別に、業界でめちゃくちゃすごい僕の師匠が福岡にいてるから、明日会わせてあげるよ。』
とのお誘いが。僕はビジネスなんてどうでも良かったのですが、ブログの話を早く聞きたかったのでお誘いを受けます。
カフェで勧誘2日目
2日目は勧誘さんと、その師匠さんがカフェで同席してて、見た目はK-POPアイドルみたいな若いイケメンのお兄さんでした。
師匠『話は聞いてるよ。ブログやってるんだよね?すごいよ!』
僕『えっ?そうですかぁ…??(笑)』
まんまと乗せられた僕はなぜブログを始めたか、どういうビジョンがあるのかなどを根掘り葉掘り聞かれ、ときにはテキトーなことを言いながらも話しました。
師匠『なるほどね。色々と事情は分かった。それだけ考えてて、実際に行動している時点で君はすごいよ。』
僕『そうですかねぇ。』
師匠『ただ、もう君は社会人になるだろ?学生のうちにやっておかないと時間が確保できないよ?』
僕『そうですね…。』
師匠『つまり、最短で君は結果を出さないといけない。でもそれは一人ではほぼ難しいと思うよ。』
僕『…はい。』
師匠『その点君は運がいいよ。今なら僕自ら教えれるし、この前も大学生を教育してて既に200万くらい稼いでるよ。』
僕『マジっすか!』
師匠『君にやる気さえあれば、特別に色々教えてあげるよ。』
というわけで色々と教えてくれるようなので、僕はラッキー程度に思って気楽に構えてました。(これがのちにとんでもないことに…)
勧誘さんもこの人にビジネスのことを指導してもらったみたいで、『師匠に会えるなんてMura.さんマジで運いいですよ?』らしいです。本当に僕はラッキーです。
たださすがに師匠も業界で活躍されているだけあって、この日もスケジュールは分刻みです。
師匠『次はいつにする?次に本格的に教えるからさ』
勧誘さん『明日は…学校だっけ?』
次の日は午後から大学に行く予定があり、午前中なら空いてたので、午前からまた会うことになります。
勧誘さん『なら明日もね♫』
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カフェで勧誘3日目
さすがに福岡のカフェも3日間違う所に行けば、それぞれのコーヒーの良さが分かるなぁとか考え出した3日目。
この日こそブログや集客、Webマーケティングやらなんやら稼いでる秘訣を聞けるはずだと思い臨んだのですが、この願望は微妙に叶いませんでした。
まず最初に聞いたのは、
初心者に教えるWebコンテンツの作り方と販売方法についてです。
皆さんよくブログのページの下にメルマガ登録ってやつ見たことありますよね?
あんな感じでサイトから顧客のアドレスやら個人情報をゲットして、そのユーザーに商材を売るというシステムでした。
このときに必要なコンテンツ作りのノウハウやターゲット、キャッチコピー(売り文句)やらWebデザインもろもろを会社全体で共有しているんだそうです。
ここまで聞いてなるほど!と思ったのですが、本当に稼げるのか、誰でもできるのか気になりますよね。気になったので疑いの目で聞いてみると、
師匠『ちゃんとこっちの言う通りにしてくれれば稼げるよ。何なら見てみる?』
そういって師匠はスマホの画面を見せてくれて、実際に教えている人とのやり取り画面が見えました。
『このようにLINEやチャットワークで随時サイト確認やら質疑応答をしてあげて、色々教えてあげているんだよ。』
やり取りの中には、『口調をです・ますにしろ。』とか『前半長い無駄、もっと要点まとめて。』
などサイトの内容に指摘している場面が見えました。
(うわぁ〜俺のブログ見せたらダメだし止まんないだろうなぁとか思いながら見てました)
『まぁこんな感じで、やる気あればいくらでも付き合うし、といっても君はもうブログやってるくらいだから大丈夫そうだけど。』
しかしここまで来るともはや金額が気になるところです。無料で色々教えてもらおうと思っていましたがそれも無理そうな感じ、コンサルまではいらないですが、金額が安ければ少しくらい情報料を払ってもいいかもしれない…。そんなところまで僕は興味津々でした(笑)
ここまで完全なカモですが、ついに最終段階です(長らくお待たせしました。)
30万請求
ここから急に声のトーンが変わり、スラスラとメモ紙に何かを書いていく師匠。
師匠『まぁね、うちはグループでやってるんだけど、会長が既に金持ちでお金なんて要らないっていう主義なんだ。』
僕『えっ(てことは無料…??)』
師匠『ていうのもあって、グループ全体の情報共有や俺へのコンサル料、全て込みで30万円いただいてます。』
僕『ん…?』
師匠『あぁ、これ調べてもらってもいいんだけど、この手のやつではかなり安い方だよ。多分ウチより安いとこないと思う。』
師匠『まぁ俺もさ、暇じゃないからさ、お金貰ってない人と一緒に何か教えるのはアレだし。』
僕『う〜〜〜〜ん。(考えるフリしてる)』
勧誘さん『僕も最初迷いましたけど、後のこと考えたら即決でした(笑)すぐに元取れたし♫』
完全に囲い込まれ、テーブルで勧誘2人から強い圧を受ける僕。当然30万円なんて額を払う気はないし、お金を求められた瞬間から嫌悪感を抱き、早くここから出たいと思うようになりました。
テキトーに切り抜けて出ようと思っていたら…
僕『金額が額なんで、少し考えたいですね…。とりあえず今日はいいです。』
そういうと場の空気は一気に凍り付き、さっきまで優しい師匠の目つきはガラリと豹変。
師匠『何に悩んでるの?何が障壁になってるのか教えて?』
超早口でまくしたて、僕をにらむように聞いてくる師匠。
少し間を置いて、
師匠『人間ってもっと賢い生き物なんだと思うのよ。すでに答えは決まってて、悩むなんて結局時間の無駄だからさ。』
下手なことを言うと矛盾や指摘で徐々に逃げ道を減らされる、まさに緊張のムードが張りつめられていました。
僕『いいと思うんですけど、まずは自分でやってみたいなぁって思って(汗)最近少しづつブログも読まれるようになって面白いと感じるようになってきたんですよ。』
全然目は笑っていませんが、ポジティブかつ純粋無垢な少年みたいな屈託ない笑顔で返しました。
これにはさすがに師匠も『ふ〜ん。』と鼻で笑われましたが、諦めてくれたみたいでした。
師匠『そうか…。オイっ、◯◯(勧誘さん)は何か言うことねぇの?』
見ると勧誘さんが一番焦っているような顔で、僕よりも具合の悪そうな顔をしていました。
勧誘を断った理由
ここまで記事を書いといてなんですが、僕はこういった勧誘は悪いと思いません。
こういったビジネスでも稼げる人は稼げるはずだし、それが天職だという人もいると思うからです。
ただ、全員が全員稼げるとは思えません。適正ややる気、環境や運など色々な要素があって、30万を費やすのは僕にとって高いと判断しました。
また、一つ不可解なのはそれだけWebコンテンツが売れてて毎日何十万と稼いでる人がなぜこんな勧誘をやっているのか疑問に思ったからです。
僕が彼らならこんな胡散臭いことしないでコンテンツ作りに励むはず。
こういった勧誘をやるのはコンテンツ販売が長期的に稼げるわけではない、安定しないからなのかなと思いました。勧誘して会費なり取れれば永久的に安定して稼げる?
つまり結局マルチビジネス的なことに落ち着き、僕も会員になったらいずれはこういった活動をすることになるかもしれません。
そういったことをしている人を批難したり、悪く言うつもりはありませんが、僕はそれで生計を立てるのは嫌です。
先行きもよく分からない、ビジョンもよく分からないビジネスに30万は投資できません。(少なくとも今の経済状況では)
これが勧誘を断った理由です。
ビジネス勧誘の黄金パターン
ここまで読んで勧誘に詳しい人ならお分かりかと思いますが、実は今回のケース、割とよくある勧誘黄金パターンなのです。
僕はこれ後で知ったのですが、
1、SNSやパーティ、紹介などで始めて勧誘を受ける
2、日を改めて、勧誘者が興味を持った人と直接会う
3、後日勧誘者が勧める人(先輩や師匠的立場)に会わせてくる
4、それがとにかくすごい人で、その人が勧誘を代行
5、僕もこの人のおかげで〜という成功体験談を聞かされる
6、契約交渉
という流れなんだそう。とにかくもう1人(この記事で言う師匠)が出てきたら黄金パターンと思って下さい。
後日談
それから月日は流れ、さすがにもう勧誘は無視するようになりましたが、あれから3ヶ月以上経った今もなお勧誘さんから連絡が来ます。
たまに返信する僕も悪いのですが(笑)、謎のセミナーや自称元トップブロガー(誰や)に会わせましょうか?などのお誘いをしていただきます。
まぁ行きませんが、中にはこういう路線で成功する人と、会費の30万円を回収できずに苦しむ人がもっと増えるんだろうなぁと思う今日この頃です。
一概には悪いと言いませんが、こういったビジネスでお金を払って損をするのは、自分のリサーチ不足や見通しの甘さが関係すると思いますので、皆さんも気を付けて下さい。
ではではっ!
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